お風呂リフォームの工期が変わる要因

・浴室の種類

お風呂リフォームの工期は、従来のお風呂が在来浴室であるのか、ユニットバスであるのかによって変わります。

ユニットバスからユニットバスへのリフォームは、養生作業から始まり、既存のユニットバスを解体します。その後、水道工事・電気工事が行われ、最後に新しいユニットバスを設置するという流れです。

壁や床を含む全体の交換が必要な場合には、平均で3～4日を要し、費用は約60万～140万円が相場です。

一方、在来浴室からユニットバスへのリフォームでは、既存のタイル風呂を解体した後、新しい浴室の基礎を作ります。基礎工事に時間がかかるため、全体の工期は平均で4～7日となります。10日以上かかることも少なくありません。

この方法では解体費用や基礎工事費が必要となるため、費用相場は約120万～150万円となります。また、在来浴室から在来浴室へのリフォームの場合、工期は平均で約2週間と見ておいてください。

・リフォームの範囲

浴槽のみの交換の場合、工期は短くなります。浴室全体のリフォームや、浴室の壁を壊してお風呂を広げる工事、浴槽の位置を変える工事など大規模なリフォームは工期が長くなります。

・リフォームを依頼する時期

風呂リフォームの工期に影響を与える要因として、リフォームを依頼する時期も挙げられます。リフォーム業界の繁忙期は、10月～年末と3月の年度末です。この期間は職人が不足しているため、工期が延びる可能性があります。

・季節

依頼する季節にも考慮が必要です。例えば、在来浴室からユニットバスに交換する場合は、コンクリート基礎工事が必要です。コンクリートは、湿度の高い夏や気温の低い冬は乾きにくく、乾燥までに時間がかかります。季節に配慮しながら、リフォームの時期を選ぶと工期を短縮できるかもしれません。

・シロアリの影響

お風呂のリフォーム工事中に予期せぬシロアリ被害が発見されると、工期が延びる可能性があります。

シロアリ被害が発覚した場合、ただちに駆除と被害部分の補修を行わなければなりません。シロアリ駆除には、1～2日は必要です。

工事期間短縮のポイントとは？

以下で、工事期間を短縮するためのコツをご紹介いたします。

・複数社から見積もりを取得しよう

複数の業者から見積もりを取得し、工期が短い業者を選びましょう。業者によって工期に違いが出る理由は、それぞれで作業内容が異なるからです。作業が増えるほど工期は延びますので、見積もりの内容を確認し、希望の期間内で作業が可能な業者に依頼しましょう。

・掃除と動線確保

工事を円滑に進行させるためには、リフォーム前に掃除や動線確保を行うことが重要です。脱衣所や浴室内の荷物を移動させるとともに、作業員が通る玄関や廊下も片付けてスペースを確保してください。

・工程表の取得と交渉

リフォーム業者から工程表をもらって、可能な範囲で工期を短くする交渉を行いましょう。例えば、土日を挟んでリフォームをする場合、月曜日から工事を開始するように提案することで、工期の短縮につながります。また、1日に複数の作業を詰め込めるかどうかも確認してみましょう。

・契約書をもらって約束を交わす

工期についてのトラブルを防ぐために、契約書を交わし工期に関する約束を明確にしておくことが重要です。工期遅延が発生した場合の対応も事前に取り決めておくと、予期せぬトラブルを防げます。